東京から60km、栃木県の南の玄関口にあたる野木町は、田園地帯の中に歴史スポットが点在するコンパクトタウン。明治中期から大正期にかけて栃木県域の企業に建築資材として赤煉瓦を供給し、日本の煉瓦建築を支えた野木町煉瓦窯。赤煉瓦焼成用のホフマン式輪窯は、現存するホフマン窯の中で唯一原型をとどめて保存されていて、国の重要文化財に指定されている。120年以上もこの場所に残っている堅牢な建物は、カップルの関係が長く続くことを暗示しているよう。栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる渡良瀬遊水地は日本最大の遊水地。2012年にはラムサール条約湿地に登録され、野鳥や植物、昆虫、魚が数多く生息する豊かな環境を保っている。第1調整池の谷中湖はハートの形をしていることから訪れるカップルも多く、自然と親しみながらデートするのにおすすめ。ハート池を満喫するにはレンタサイクルで回るのもいい。

住所 栃木県下都賀郡野木町大字野木3324-1
Map
アクセス車:東京から東北自動車道経由 約2時間

JR:東京駅→上野東京ライン→野木駅 約80分→野木駅からタクシーで約10分、レンタサイクルで約30分
HP http://www.town.nogi.lg.jp/
恋人の聖地 関東

デートプラン

10:00 煉瓦窯見学する

煉瓦窯ではボランティアガイドの解説付き見学ツアーに参加。煉瓦窯の成り立ちや仕組みについて丁寧に教えてくれる。外観は長い煙突と正16角形が美しく象徴的。なぜ16角形なのかは、中を見るとわかる。

11:00 体験窯でピザを焼く

煉瓦窯見学後は、野木ホフマン館で体験講座を受ける。実は1ヶ月前までに申請が必要なのだけど、彼が内緒で予約しておいてくれた。二人でピザ生地から作って専用窯で焼いたピザは、形はイマイチだけど愛情たっぷりの一品に。楽しくて忘れられない思い出になりそう。

12:30 おみやげはホフマンSHOPで

野木町ブランド認定商品や煉瓦窯オリジナルグッズ、手作り工芸品などを扱う売店コーナー「ホフマンSHOP」。町のキャラクター「のぎのん」関連商品も揃う。旅のおみやげはここで探していこう。

13:00 こびとカフェでひと休み

有機栽培珈琲と本格窯焼きピッツァ、スイーツなどが味わえる「こびとカフェ」でひと休み。さっき、体験窯でピッツァを作って食べたばかりだけど、メニューの本格窯焼きピッツァとかデザートピッツァ、煉瓦サンドが気になる。夏にはビアガーデンも開催予定だそう。

14:00 ハート池へ

とにかく大きいハートの池(谷中湖)。中央に浮かぶ中の島まで、東西北の三方から橋がかかっているので渡ってみよう。屋根のある休憩所のベンチに座って花や野鳥を眺めたりしていると時間のたつのも忘れて二人でまったりしてしまう。

PickUp インフォメーション

煉瓦窯冬フェスタ

今年は12月8日(土)に冬フェスタを開催します! 美味しい模擬店や各種ワークショップなど盛りだくさん、新企画としてクラシックカーも大集合! 17:30からのイルミネーション点灯式ではナイトグローが鮮やかに吹き上がります。

ひまわりフェスティバル

野木町は「ひまわりの町」。会場では20万本のひまわりが咲き揃い、ひまわり大迷路、ふれあい模擬店、花火大会などのイベントが行われます。同時開催の「煉瓦窯夏フェスタ」会場へは無料シャトルバスをご利用ください。

のぎ水辺の楽校

ハート池(渡良瀬遊水地)の生物や植物を間近に見ることができるよう湿地にボードウォークを整備。6月中旬にはホタル鑑賞会が開催され、暗闇に飛び交うホタルの光が幻想的。9月には渡良瀬遊水地で発見されたワタラセツリフネソウを見ることができる。

野木神社

およそ1600年前、坂上田村麻呂が詣でたと伝えられる。境内には樹齢約1200年の大イチョウがあり、秋には黄金色に輝く、3月下旬から5月上旬頃には二輪草が見頃となる。また春は境内の森に野生のフクロウが姿を見せる。

満福寺

明応年間(1492〜1500)に開かれた曹洞宗の古刹。足利成氏が建てたといわれている。二度火災にあい、現在の本堂は安政元年(1854)に再建されたもの。山門には昭和30年代に植えられたソメイヨシノの老木が立ち、シーズンには見事に花をつける。