高台寺は豊臣秀吉の没後、正室北政所(ねね)が夫の菩提を弔うため、徳川家康の政治的配慮から莫大な財政援助を得て建立したお寺で、「ねねの寺」とも呼ばれている。境内には2つの池を中心にして、囲むように数棟の建物が建てられて、方丈、書院、開山堂、霊屋を廊下でつなぐ面白い建築になっている。北政所の没後、寛政年間(1789~1801)以後、度重なる火災により多くのものは焼失しているが、開山堂・表門・観月台・霊屋(おたまや)・傘亭、時雨亭などは残っている。


住所 京都市東山区高台寺下河原町526 Map
アクセス阪急河原町駅・京阪四条駅から市バス207→東山安井停下車東へ徒歩5分、JR京都駅・近鉄京都駅から市バス206(東山廻り)→東山安井停下車東へ徒歩5分、JR京都駅・近鉄京都駅からタクシーで約15分
HP http://www.kodaiji.com
恋人の聖地 関西

デートプラン

11:00 庭を愛でてみる

縁側に座って静かに庭を眺めるというのもお寺の楽しみ方のひとつかもしれない。 小堀遠州作といわれる庭園は桃山時代を代表するもので、開山堂をはさんで西の偃月池(えんげつち)と東の臥龍池(がりょうち)の2つの池がある。石庭の中に咲く2本のしだれ桜が見事だとか。桜の季節にまた来たいね。

11:30 開山堂は天井をチェック

重要文化財に指定されている開山堂には開山の三江紹益禅師をまつっているが、元は持仏堂として使われていた。 礼堂部中央の色彩天井には、北政所の御所車の天井が、前方の格子天井には秀吉が使った御船の天井が用いられている。極彩色でとてもきれい。

11:45 ねねと秀吉のように仲良くいきたいね

秀吉とねねをまつってある霊屋(おたまや)には、高台寺蒔絵で彩られた二人の木像が仲良く安置されている。 ねねの像の下にはねねが埋葬されているので、ここがお墓といえるのかも。少し登ると利休の意匠による茶室があって、土間の渡廊でつながれている傘亭と時雨亭も見もの。

12:00 ご利益ある三面大黒天

圓徳院(えんとくいん)は、北政所ねねの発願で創建された高台寺の塔頭。北側に秀吉が出世時代に念持仏とした三面大黒天が祀られている。大黒天、弁財天、毘沙門天の三面を併せ持ち、ひとつの仏様を拝むことによって三尊のご利益を得るという。大黒天は福の神、弁財天は学問、毘沙門天は勝利 と子宝の神として信仰を集めている。今お願いしたいのはなんといっても福の神、だよね。

12:30 京の味・おみやげを

圓徳院の境内にある「京・洛市ねね」で一休み。おそばや甘味などでおなかを満たしたら、2階にある掌美術館へ。北政所ねねの生活を彩った様々な蒔絵の調度品や絵画、その他の美術工芸品を展示。深い安らぎとひとときのくつろぎに身をゆだねて。再び1Fに降りてきたら、お菓子やお漬物、お香や小物など京都の味や伝統工芸などを扱うshopでお土産を買って帰ろう。

PickUp インフォメーション

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高台寺奉納襖「茜と勘一」 この襖に描かれた二人は1970年より始まったバロン吉元氏の柔侠伝シリーズの主人公、柳勘一と舞台である阿蘇高原で勘一が一目惚れする美少女、吹雪茜です。 大切な人と一緒に「愛と絆」を誓い、記念写真を是非どうぞ!! 期間:2021年2月11日(木祝)〜14日(日) 場所:高台寺 方丈書院 投稿した写真は「#恋人たちの高台寺」をつけ、ご自身のSNSにも是非投稿してください!

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