標高1630mにある八島ヶ原湿原は、国の天然記念物に指定されていて植物が多種多様。空の青を見事に映し出す湖沼、穏やかに生い茂るミズゴケやツル、そしてその周囲には幼木……。そんな湿原を上空から見ると、実はキレイなハート型が現れる!それは、約1万年の歴史を経過したと推定されている湿原からの愛のプレゼント。二人で幻想的な景色をじっくり満喫したい。湿原のある長野県下諏訪町は、江戸時代の五街道である甲州街道と中山道が交わる場所だ。中でも温泉が有名で、中山道随一の温泉宿場町として栄え、今でも町内には20を超える源泉から温泉が溢れでている。日本三大奇祭の1つに数えられる「御柱祭り」で有名な諏訪神社の総本社・諏訪大社の門前町である。下諏訪市内には下社春宮と下社秋宮があり古き良き伝統が色濃く残る。散策に、温泉、お参りと、充実した一時を過ごそう。

住所 諏訪郡下諏訪町八島湿原10618
Map
アクセス中央道諏訪IC・長野道岡谷ICから約30分
中央線上諏訪駅・下諏訪駅からタクシーで約30分
中央線上諏訪駅からバスで約40分
HP https://shimosuwaonsen.jp/yashima
恋人の聖地 甲信越・北陸

デートプラン

10:00 颯爽とドライブを

諏訪ICから国道へ向かうと、高原ドライブが楽しめる「信州ビーナスライン」に辿り着く。全長76kmの道を走れば、八ヶ岳連峰や蓼科高原、白樺湖と、次々に変わる景色を存分に味わえる。春夏は新緑や咲き誇る花々、秋は紅葉や雪景色と、一年を通して人々を飽きさせない魅力が満載。「次はどんな景色が見えるかな?」と、ワクワクしながらドライブできるはず。

11:00 下準備はビジターセンターで

ビーナスラインの途中にある「八島ビジターセンター」に立ち寄ろう。国の文化財「霧ヶ峰八島ヶ原湿原」に隣接していて、その湿原の歴史や植物について分かりやすく案内している。センター内では、かわいらしいオリジナルグッズを販売。湿原に立ち寄った記念に、ひとつ手にとってみて。八島ヶ原湿原を訪れた二人の思い出になること間違いなし!

11:40 ウォーキングに出発!

自然の宝庫である八島ヶ原湿原を歩いて探索しよう!総面積43.2ヘクタールあり、400種類以上もの植物が自生しているそう。ハート型をした湿原の周囲をゆっくり歩きながら、ミズゴケや白樺など、植物をじっくり観察してみて。今までに見たことのない植物をたくさん発見できるかも!疲れたら途中にあるベンチで一休憩を。年間平均気温は5.8度と低めなので、夏でも上着を持参したほうが無難。

14:00 諏訪大社でお参りを

下諏訪町に戻ってきたら、まずは諏訪大社へお参りに行こう。大社は、上社が本宮と前宮、下社が秋宮と春宮に分かれている。中でも春宮の “結びの杉"は訪れたい。二本の杉が一緒になっていて、まるで恋人たちの力強い絆を示しているかのよう。また、秋宮の根入の杉は樹齢約800年と言われる御神木で、壮大だ。厳かな雰囲気を感じながら、ゆっくりと参拝しよう。

16:00 温泉で一日の疲れを癒して

下諏訪町は人気の温泉街!源泉は20を超えていて、「子宝・美肌の湯」や「御柱神湯」、「綿の湯」とさまざま。街歩きをしながら、お気に入りの温泉を探してみて。小腹が空いたら、温泉まんじゅうや手焼きせんべいなど、ご当地ものを買おう。日帰り温泉もいいが、宿泊施設もあるのでじっくり一泊してから観光名所に回るのもよい。ゆっくりする時間がない人は、足湯もあるのでどうぞ。

PickUp インフォメーション

下諏訪町

長野県のほぼ中央に位置していて、南は諏訪湖、北は和田峠、鷲ヶ峯、八島ヶ原湿原と、すばらしい自然環境が整う。信州ビーナスラインをドライブすれば雄大な自然に出会え、下諏訪町をレンタルサイクリングすれば、産業の発展した街並みや歴史ある社殿や温泉町をたっぷり感じられる。毎年6月には諏訪大社のあやめ奉献祭や御作田祭、8月にはお舟祭り、秋には諏訪産業フェスタや諏訪大社新嘗祭など、さまざまな行事が催されている。

諏訪大社

諏訪神社は、全国に一万余りある諏訪神社(分社・末社)の総本社。日本最古の神社の一つと言われていて、建御名方神(たけみなかたのかみ)と同妃の八坂刀売神(やさかとめのかみ)、八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)が祀られている。境内地は諏訪湖の周辺に、上社の本宮と前宮、下社の秋宮と春宮とあり、秋宮の弊拝殿、神楽殿、春宮の弊拝殿は、国の重要文化財に指定されている。下社秋宮の日本一大きなしめ縄や青銅製の狛犬は圧巻。お守りに、お金が貯まるといわれている3本の葉が一緒になった白松をどうぞ。

日本電産サンキョー オルゴール記念館 すわのね

下諏訪町では、かつて世界に流通しているオルゴールのほとんどを生産していたそう。すわのねでは、昭和23年より作られたオルゴールの歩みを見学できるほか、スイスやドイツ、アメリカなど海外の貴重なアンティーク・オルゴールを約120点も展示する。オリジナルのオルゴールが手作りできる体験工房や、ショップがあるので、お気に入りの品を見つけよう。

温泉・宿

戦国武将・武田信玄が度々足を運んだという伝説が残る下諏訪温泉の毒沢鉱泉。町には共同温泉が7軒あり、日帰りでも宿泊でも楽しめ、体の芯から温めてくれる。足湯も町の4箇所にあるので、散策途中に一度足を休めてみて。また、江戸五街道の交通の要所であったため、老舗の宿もたくさん。信州の特産品をふんだんに使った料理を味わいつつ、露天風呂で一汗流したい。

特産品

日本の約4割に流通しているという「信州味噌」の本場。淡い色で辛口なのが特徴で、香り豊か。樽からおろしたての味噌を賞味しよう。もちろん、おみやげにもぴったり。また、味わっておきたいのが「信州蕎麦」。下諏訪町は寒暖の差が大きく、良質な水が豊富なため、そばの栽培に適している。地元ならではのコシのあるそばは、一度食べたら忘れられない味になるはず。